高橋 松亭(1871-1945)明治時代から昭和時代の浮世絵師、版画家。松亭は風景画を多く描いている印象がありますが、その中でも目を引くのは何気ない夜の町を描いた作品。人物などもほぼシルエット状態で描かれているものが多く、夜が夜らしくとても暗く描かれているのが特徴です。昔は夜になると現代ほど明るい場所というのはなかったことが絵から伺え、街灯や月明かり、民家からもれる明かりがとても効果的に使われている作品を多く残しました。こちらは松亭の有名な作品のひとつで、雨の中、車を引く男性が真ん中に描かれていますが、全体的にとても暗く描かれているのではっきりと認識できません。光と影のコントラストが浮世絵的かつ、日本画的手法で描かれています。サイズ：37.5x15.5cm

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